幾何学な暮らしとコツコツ投資の手帖

40代で転職するも、収入激減。諦めずiDeCo、NISAでインデックス投資でコツコツつみたて。地道系ブログです。

投資の準備、その2。実はみんな投資家!?リスク抑える方法知っとかないと。


 

その1から少し空いてしまいましたが、今日は再度投資のリスクについて書こうと思います。

「投資か~、なんかよくわからんし私には関係ないわ」って思ってませんか?

しかしそんな人も、実は関係大ありです。

何故なら、私たちが毎月、毎月納めている年金。

この「年金積立金」は、世界最大の機関投資家といわれる「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」という独立行政法人が管理・運用しています。

そしてそのGPIFでは、債券や株式など複数の資産への分散投資で運用されています


そう、年金を納めている人は皆、間接的であれ、全員投資に関わってしまってるんですよ!

私たちの大事な年金。
「運用失敗してもうた。払えんくなったわ。ごめん、ごめん」
とは言えないので、必死でリスクを抑えながら運用してくれてます。
(おそらく…、いや絶対…)

年金の管理先である「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」。
規模は違っても、私たち個人投資家も同じ方法でリスク抑えることが出来るんです!

さぁ、もう関係ないなんて言ってられません。

リスクについて、興味持っていただければ幸いです(*'▽')

 

長期運用

 

 「年金ってどうなってんの~」って思うけど、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のサイトで、年金積立金の運用について詳しく公開されています。

  年金積立金管理運用独立行政法人
運用によって得られるリターン(収益率)は、短い期間では「プラス」や「マイナス」に大きく振れますが、年金は長期間にわたって給付を行うものであるので、年金積立金の運用にあたっても、長期的な観点を持って、必要なリターンを最低限のリスクで確保することを目指すこととしています。

 

 文字だと少しわかりにくいけど、ちゃんと図で表してくれてます。

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出典:厚生労働省ホームページ 

「投資の準備、その1」で書いた「投資におけるリスクですね。
「利益と損失」の振れ幅の大きさが、長期で運用することで小さくなる傾向がみてとれます。


そして、実際の年金運用ではどうなってるかというと。

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出典:厚生労働省ホームページ 【年金積立金全体の収益(単年度)】

結構大きく上下してますよね。
平成19・20年度あたりは、ものすごいマイナスです(>_<)
これはアメリカの「サブプライムローン問題」「リーマンショック」といわれる金融危機のあおりを受けて日本でも株価が大幅下落となった時期です。

しかし、しかし、年金の運用なので「うわ~、損したわ。もう投資なんかやってられへんで~」といって止めるわけにはいきません。
運用は当然続いていきます。

そして累積でみたのが、こちら。

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出典:厚生労働省ホームページ 【年金積立金全体の収益(累積)】

徐々に収益が積みあがり、右肩あがりとなってますね~。」

20年度はさすがに少し減っていますが、ポイントは、この大きな損失が出た時点でやめなかったこと。

コツコツと長期運用を続けることで、損失をカバーできる利益を得られました(*´з`)

 

分散投資

 

リスクを抑えるもう一つの方法は、「分散投資」。
こちらも図解で。

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出典:「年金積立金管理運用独立行政法人」Webサイト

リスクが少ないけどリターンも少ないA資産。
反対にハイリスク・ハイリターンのB資産。
これら値動きの全く違うものを組み合わせることで、全体のリスクが分散し、安定性が増します。

 

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出典:「年金積立金管理運用独立行政法人」Webサイト

 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)webサイトより

収益率の動きが同じ2資産を同じ比率で組み合わせても収益率の動きは変わらず、収益率の変動の幅(リスク)はそのままです(例1)。
しかし、収益率の動きが逆の2資産を同じ比率で組み合わせれば、収益率の変動の幅(リスク)は相殺されます(例2)。

このように、収益率の動きが異なる資産を組み合わせることで、お互いの収益率の動きの一部を打ち消し合い、資産全体のリスクを抑えることができます。

つまり、日本株と外国株、株式と債券など、逆の値動きをする資産の組み合わせです
これら違った資産を持つことで、株式の価格や円高・円安といった為替、金利のリスクを抑えることが出来きてるんですね~。

 

投資の第一歩に。リスクの小さい積立投資

 

このように、長期投資・分散投資は有効なリスク低減方法です。

GPIFの運用方法を知って、「年金の運用で、何兆円のマイナスが!」的なニュースでも不安を煽られたりはしなくなりました。


そして、この「長期・分散投資」は、
私たち個人が投資するときにも簡単に取り入れられる方法だと思いませんか?

一度に一つの株を購入してしまって、もしその投資先が倒産、なんてことになってしまったら大変(>_<)

少ないリスクで投資の仕組みを知ることができる、コツコツ積立投資は投資の「最初の第一歩」にピッタリなのでは!


2回に分けてリスクとリスクを小さくする方法について書きました。

だけど投資の目的が違えば、投資方法の選び方も違ってきますし、そうすればリスクを減らす方法も違ってくると思います。

ただ、私自身が個別株で「やっちまったな~」という経験があり(50万円程で買った株が5千円に!)、そして10年間の積立投資をした結果約30%近くの運用益を出すことが出来ました。

長期投資は自分なりに、有効な投資方法だと思えたので、これから投資を始めたい方に選択肢の一つとして紹介させてもらいました。


「投資の準備」はひとまずお終い。次からは、いよいよ「実践編」。
実際に投資をしていく中で、気付いたことや注意しなければっ、といった点を少しずつ書いてければと思っています。

また、お読みいただければ幸いです(*'▽')