2018年スタート。つみたてNISA活用セミナーに行って来ました!
NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)は,
2014年から始まった個人投資家のための非課税制度です。
同じ非課税なのは、最近人気のIDeco(イデコ・個人型確定拠出年金)と同じ。
なのに、こちらNISA(ニーサ)はいまいち盛り上がりに欠けてる感が否めない。
そこへきて、来年2018年から新しく「つみたてNISA」という新制度がスタートしてしまいます。
そもそも、NISAって何ぞや?メリット・デメリットは?
つみたてNISAはどこが違うの?
NISA(ニーサ)、つみたてNISA、それともIDeco(イデコ)どれを選べばいいの~?となってしまっていませんか?
最新情報を聞いてきましたので、まとめてご報告します。
お役に立てれば幸いです(*‘∀‘)
- そもそも NISA(ニーサ)とは
- 非課税期間5年終了時の選択肢
- 非課税期間5年終了。課税口座に移す時の注意点。
- つみたてNISA と現行NISAの違い
- 結局どっち??
- IDeco(個人型確定拠出年金)もありますよ
そもそも NISA(ニーサ)とは
イギリスのISA(アイサ)をお手本に作られ、日本版ということでNIHON(にほん)の「N」をつけてNISA(ニーサ)と名付けられました。
NISA=少額非課税制度、と読んで字のごとく、少額の投資で得た利益(配当金、売却益)には税金がかからない制度です。
(現在、年間120万円まで投資可能なので少額といえるかはさておき…)
メリット
値上がり益・配当金・分配金が非課税
一般口座の場合、利益には現在20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で取引して得た利益には一切税金がかかりません。
例)利益が10万円の場合
一般口座・・・引かれる税金が¥20,315、手元に残るのは¥79,685。
NISA口座・・・税金¥0。10万円まるまる手元に残ります。
デメリット
損をした場合、損益通算が出来ない!
【損益通算とは】
一般口座で損失を出した場合は、他の取引の利益と相殺することが出来ます。
また、3年間損失の繰越が出来ます。
例)去年、Aの取引で30万円損をした。
今年、Bの取引で20万円利益が出た。
-30万円+20万円=-10万円
今年の利益に対しては税金がかかりません(損益通算)。また、残ってる損失10万円は、同様に、来年・再来年まで繰越せます。
NISA口座の場合は、この損益通算が出来ないので、同時に一般口座で利益が出ても、通常通り20.315%の税金がかかります。
NISAのルール
- .20歳以上
- 1人1金融機関
1年ごとに変更は可能だけど、手続きは煩雑。また、銀行では株式の購入は出来ず、投資信託のみ。証券会社でも、それぞれ取扱い商品が違うので、口座を作るときは慎重に選ぶ必要あり。 - 投資枠:年間120万円(平成26.27年分は100万円)
- 非課税期間:5年(※後述のロールオーバー利用で最長10年運用可能)
非課税期間5年終了時の選択肢
選択肢は3つ
1)売却
2)NISA口座の新たな投資枠で、さらに5年継続運用可能(=ロールオーバー)
3)通常の課税口座に移す
しかし、ここで3)の課税口座に移す場合に注意が必要!!
というのはNISA非課税期間5年終了時、課税口座に移す場合は、
取得価額は5年前の購入時の額ではなく、5年終了時の価額となります。
ん????
なんのこっちゃ??ですよね(>_<)
5年後に値上がり・値下がりしていた、それぞれ場合をみていきましょう。
非課税期間5年終了。課税口座に移す時の注意点。
ケース1:NISA購入120万円が5年後150万円に値上がりした場合
※出典:金融庁ウェブサイトより
1)その後、170万円で売却。
利益20万円に課税されます。(170万円-150万円)
2)110万円で売却。150万円-110万円で利益ないので税金は0円。
損失40万円、3年繰越可。
このケース1、値上がりしていた場合は、特に問題ないと思われます。
しかし、次の非課税期間5年終了時に値下がりしていた時に問題が出てきます。
ケース2:NISA購入120万円が5年後100万円に値下がりした場合
※出典:金融庁ウェブサイトより
1)その後、130万円で売却。
利益30万円に課税されます!(130万円-100万円)
本来120万円で購入しているので、実質の利益は10万円にも関わらずです。
2)80万円で売却。
こちらも利益は出ていないので税金は0円。
ですが、損失の繰越は20万円(80万円-100万円)と、やはり本来の40万円(120万円-80万円)よりも少なくなってしまいます。
以上のように、NISAの場合は非課税期間内に利益を上げないと、ほぼメリットはありません。(配当金の非課税は受けれます)
また、値下がりしてたので再度、NISAの非課税枠で運用して値上がりを待つ場合も、当然ながら次の5年間で値上がりするかはわからないですし…。
5年と聞くと長く感じるけど、私は実際に10年間値下がりしっぱなしという株を持っていた経験があります…(>_<)
つみたてNISAの話の前に、現行NISAの話が長くなってしましましたが、それも理由があります。
2018年から始まる「つみたてNISA」は、「現行NISA」と併用できない選択制なんです。
なので、もし私が「つみたてNISA」を始めるなら、今持ってる現行NISAの商品を売却しなければいけないんですよね。
つみたてNISAにしたいけど、なかなか面倒くさい(;´Д`)
※一般NISAとつみたてNISA口座は年ごとに選択利用できることがわかりました。
ただし手続きを都度しなければならないので、併用はよく考える必要はありそうです。
みなさんも、自分にあったものを選べるるよう、違いをしっかり理解しておきましょう。
つみたてNISA と現行NISAの違い
現行NISAと大きく違うのは非課税枠が年間40万円までと少ないが、非課税期間は20年と長くなっていることです。
年間40万円といっても、積立なので毎月3.3万円まで購入できます。
期間も20年と長期なので途中値下がりしても、値上がりを待って非課税で売却することも現行NISAよりはしやすいですね。
結局どっち??
つみたてNISAで扱う商品はまだ現時点では未定ですが、かなり制限がされていて、上場株式や、分配金が毎月でるものやリターンを大きく狙うリスクの高めな投資信託も除かれる予定です。
・現行のNISAはある程度リスクをとって利益を大きく、中短期で狙いたい人。
・つみたてNISAは少額をコツコツと投資して長期で安定して運用したい人。
うーん、どちらが向いているかはやはり人それぞれ。自分のはどういうスタイルで運用したいのか?
いずれにしても、非課税のメリットは魅力的ではあります。
この機会にじっくり考えてみてはいかがでしょう?
IDeco(個人型確定拠出年金)もありますよ
非課税のメリットを受けれるのはNISAだけではありません。
もし所得税を納税しているけど、まだIDeco(イデコ、個人型確定拠出年金)に加入されていない方であれば、まずはそちらを考えてみる事をおススメします。
なぜなら、IDeco(個人型確定拠出年金)は掛金全額所得控除されるので、所得税・住民税の節税効果大だからです。
このNISAは得た利益に対しては非課税ですが、所得控除という節税効果はありません。
税金を安くするということであれば、このIDeco(個人型確定拠出年金)ひとり勝ちと言っても過言ではないと思います。
しかし、残念ながら何事も、万人向けの美味しい話はありません。
IDeco(個人型確定拠出年金)についての注意してほしいことをこちらに書いてます。
つみたてNISAの口座開設が始まるのは2017年10月以降。
もう少し時間があるので、興味がある方は実際にセミナーに行って話を聞くとわかりやすいですよ。
しつこい勧誘とかあるんじゃないか?とか心配かもしれませんが、大手の証券会社さん等であれば大丈夫ですよー(笑)
私が今まで行った時は、たいがい「後日個別で相談希望する方は、アンケート用紙に希望日記入して下さい」って言われるだけですねー。
一度だけ小さいセミナーに行った時、セレブなおば様にだけ話し掛ける、とっても、わかりやすい講師の方いてましたけどね(笑)
いかがでしたでしょうか?
つみたてNISAは、少額・長期運用という制度からみても、若い人に少しでも投資を始めて欲しい!という考えが見えますね。
って大人すぎる私も、全然参加させていただきますけどもねっ(*‘∀‘)
まだまだ改正もありえるNISA制度ですが、投資をはじめるキッカケに、
お役に立れば幸いです。