「定年男子定年女子」出版記念トークセミナーに参加。老後の準備もコツコツと。
先日、経済コラムニストの大江英樹さんと社会保険労務士の井戸三枝さん、おふたりの共著「定年男子定年女子」出版記念トークセミナーに参加してきました。
「定年男子 定年女子」日経BP社 ¥1,400
セミナーでは著者である大江英樹さんから、本と同じデザインのキャラメルが参加者に配られました。
これはサブタイトルに
“45歳から始める「金持ち老後」入門”
とありますが、金持ちになるための指南書では決してありません(笑)
全くもって地に足のついた内容でした。
自営業の方は別ですが、会社員であれば毎月収入がなくなる定年が必ずやってきます。毎月の収入がある日突然0円になるわけですよ。すごい不安ですよね。
それまでに貯金はいくら必要?
雑誌などでは、3000万~5000万、いやそれ以上。なんて書かれているけど、
「結局いくらいるねん」
「年金なんか結局もらわれへんねやろ」
「介護とか病気なったらもう終わり」
など、思ってる人は多いはず。
(あくまでも老後に超ネガティブな私の考えです…)
この本は、そんな人に向けて年金制度や健康保険・介護保険の仕組みが分かりやすく書かれています。
「自分がもらえる年金の目安」
「病気・介護が必要になった時、保険でいくらもらえるのか」
これらが分かって初めて、自分の老後に必要なお金を知ることができる。
例えば、年金をもらう時期を遅らせるだけで、最高40%ほど受取額を増やすことも可能になります。そうすると、自分が思っているほどお金は必要ではないかもしれませんよ、と。
そういった意味での「金持ち老後」でした。
固い内容に思われたかもしれませんが、本の文章は話口調なのと、
「配偶者に先立たれると年金額はどうなる?」
なんてリアルなシミレーションもグラフを使って分かりやすく説明されいるなど、年金制度を知らない人でもスグに理解できるように工夫されて書かれています。
重要なのは『不安の見える化』
私がセミナーの中で印象に残ったのは、今回司会をされていたマネー雑誌「日経WOMAN」編集長でもある、安原ゆかりさんが言っておられたんですが、「ホラー映画“リング”も、『あと5秒後に貞子出ます』って字幕あったら怖くないですもんね。」
妙に納得です。
つまり、先に起こることが事前にわかっていれば心の準備ができるので恐怖がなくなる。
人生も同じで漠然と恐れるのではなく
『不安の見える化』が重要である、と。
「自分たちはどうせ年金もらえない」
と嘆く前に、誕生日ごろ毎年送られてくる「年金定期便」をしっかり見る。
介護に不安を持っているのなら、まずは介護保険の仕組や、利用できる公的な制度や支援はどんなものがあるのかを調べる。
漠然とではなく、自分が何に対してどんな不安を持っているのか、
まずはそれを知ることが老後対策の第一歩、
だと人生の先輩方のお話から感じました。
本には先ほど例にあげた、
「年金定期便」の見方や、介護保険を利用した上で必要な自己負担額の目安も単身・夫婦それぞれ年収別に例に挙げられていたり、老人ホームの利用費用まで紹介されています。
最近は図書館利用する事が多いのですが、これは手元に置いて
老後不安に備える基礎知識を身に着ける一冊としてしっかりと役立てたいと思います。
セミナー自体は90分ほどでしたが、お二人とも気さくな方で笑いもあり、全然飽きずにあっという間に終わりました。
どちらもたくさん本を出版されていて、こういったセミナーは各地でしょっちゅう行われているみたいですよ。
本には載っていない裏話も聞けたりするので、参加できる機会があれば一度参加されてみては?
しかしいつも思いますが、こういった年金制度についての説明って、私たちの親世代。夫婦2人、嫁は年下で専業主婦。子供は2人。家族構成は、たいがいこのモデルパターン。
今時、旦那が年下なんて珍しくもない。
女性の雇用、一億総活躍目指してるんじゃないんですか?。
なんで子供が必ずいてる設定しかないの?
なんて、考える私がひねくれものなのでしょうか…
現在の制度が作られた時代はそれがあたりまえであり、一番多くの人にメリットがある内容だったんだろうけど…
今30代、40代の人からすれば「じゃあ、うちの場合は?」ってなることも多いのでは。
ファイナンシャルプランナーの勉強していると、時々泣きそうになる時ありますもん。
配偶者・子供、そして結婚したことなし、の人は全く想定されてないよねって…
完全無視ですよ( ノД`)
といったところで、嘆いていても仕方ありません。
自立できる術を身に着けるべく、コツコツ勉強・投資と貯蓄。
積み重ねていきますよ!
たとえ、強がりだとしても、です(笑)